セプラフィルムの使用方法と留意点

セプラフィルム(右図)は、術後癒着を軽減する目的で開発された半透明のシートで、湿性組織に付着した後、周囲の水分を吸収してゲル化し、約7日間創部にバリアとして存在することで癒着防止効果を発揮する。
本品は、湿性組織に対する接着性が高いため、縫合固定する必要がない。
セプラフィルムは、医薬品や食品添加物として長年使用されているヒアルロン酸ナトリウムとカルボキシメチルセルロースを成分とした生体吸収性の物質のため、外科的除去は不要である。
又、正常な創傷治癒過程に影響を与えないことも確認されている(Medina Metal. : J Invest Surg, 8:179-186, 1995)。


ホルダーを使用しながら、開腹創下にセプラフィルムを挿入

セプラフィルムを貼付した後